2017-10-11 布団の中に夢がいる ハイクより 難燃過護 「だって君いないんだもの、寒いのに」 「椅子に詰め合わせになるこたないと思いますよ」 「うん」 「うん、って」 「だから。八つ当たりだから」 「やつあたり」 「ゆめが……目が、覚めて寒かったから! ……だからぁ……だから」 上掛けからはみ出したやぶにらみの顔が、ゆっくり嫌そうにぱち、ぱちと瞬きする。 「八つ当たりだから。ごめんなさい」 「……構いませんよ」 「重かったでしょ」 「軽いですよ」