たぐらかす。

たぐる、ちらかす、はぐらかす。

蝶は閃く

...... (うっかり「結び目曲がってませんかそれ」とか言ってしまって「... - id:neguran0 - neguran0 - はてなハイク

↑こちらより 現在2017年2月、twitterの企画「ヘキライ」でお題 [蝶結び] を拝見してこれ以上自分が無自覚に蝶結びできゃっきゃしたことないな、と思い出されたものの記事にまとめていなかったことに気付いたのでいまさら。

 

 

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 うっかりしていた。後ろ姿に声をかけてしまった。

「結び目曲がってませんかそれ」

振り返ったブラウスの上、首を包む幅広の布。身体の前を覆う菱形の布につながっている。柔らかい色合いに騙されるが、形だけ見れば金太郎の腹掛けと同じだ。

「ふうん? 後ろ見えないからわかんない」

「縦結びになってますよ」

「被依頼人直せる?」

問われて、それはもちろんなおせる、と反射的に指を伸ばしてつかんだ端をするりと引いてほどけた瞬間、しまった! と心の内で叫んでいる。

己の不明を恥じる。

どうしようもない。

だからきちんと蝶結びにしてやった。結び目の向こうをつっと引っ張ると結び目が締まる。そうか。内側からは、ほどけないんだな。

「ハイデキマシタヨ」

「ありがとー」

春ならば

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※先日描いた三つ編み少女はこちら

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「……まあ顔だけでも嫌われてないようでよかったですよ」
「ふぇ?」
「気にしなくていいです」
「わたし別に被依頼人に嫌いなとこなんてないよ?」
「……それは、どうも」
「いや。うーん。ないか?」
「それ結論出さなくていいですから外出てもらえませんか、着替えますから」

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余談ねこ

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はこびやと鬼花粉

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「外出なかったんですか」
「ご飯は食べたよ。あれ、もう昼?」
「昼です」
「ごめん勝手に読んでた」
「構いませんけどね」
「あのねー、あれ、さけもとらのニケ」
サモトラケのニケ
「さもとらけ。載ってたね。あれ好き……あ、これこれ。いーなぁ」
「まあ、そうですね」
「頭取れてるのいいなあ。便利そう」
「便利?」
「ほらえっとチャンスの女神には前髪しかないっていうやつ」
「え?」
「前髪を掴まれても捕まらないように頭が取れるんでしょ?」
「いやいやいや」
「え、ニケって女神じゃん」
勝利の女神ですよ確か」
「え、だから勝利のチャンスの女神……じゃない?」
「じゃないと思います」
「えーだって首の上無いじゃん」
「無いっていうか…無いですけど。あったのでは」
「え」
「無くなっただけでは」
「え、顔、あったの」
「そりゃ知りませんが失われたということなのでは」
「ええええええ」
「なんでそんな非難がましい」
「えーだって! これは! なくて完成でしょこれは」
「いやそういわれても」
「えええええ。えー。えー。うー……いいなあ」
「…いいならそれでいいでしょう」
「うー。うーん。でニケは何の女神なの」
「勝利」
「じゃあチャンスの女神は」
「存じませんね」
「前髪は」
「聞いたことはありますけど」
「ふーん。あとこれらふぞー結構載ってていいねえ」
「らふぞー?」
「らふぞう」
「ああ、裸婦像……どういいんです」
「いいなあって思うだけ」
「……はあ」

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はなやゆきやはる

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「あまい、おいしい、しあわせ」
「いいですねえこれ」
「いいにおい」
「これ入ってる棒はシナモンですかね」
「渦まいてるねこれ」
「あーあったまる。ありがたい」
「……きれいな色だねえ」

「わたしのね、頸の中に」
「はい?」
「滅多なこと毀れないグラスが入っていて、その中にこんな色のワインが詰まってたらいいなあ」
「いい、ですかねそれ」
「頸って自分で見えないから、誰かに上手に取り出して貰えないと飲めない」
「ホラーにきこえる」
「昔は心臓を取り出しても死ななかったんでしょ? 頸を取り出しても死なないかもよ」
「違いますよ。取り出して死なないのは心臓の方」
「?」
「死んで直ぐなら心臓自体はまだ動くって話ですよ」
「ん? う? んー、そうなの?」
「首取ったら死んじゃいます」
「うん」
「取っちゃ駄目ですよ」
「取れないよ」
「……ワインの色がきれいだって話でしょう?」
「そうだよ。ふふ、おいしい」
「ええ」

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